蒸し暑い日が続きますが、皆様、いかがお過ごしでしょうか。
夏真っ盛りで秋の気配なんてまだまだ...という声が聞こえてきそうですが、
紫陽花の色が徐々に「秋色」になってきたので、少しでも涼を感じられればと、ご紹介します。
紫陽花は梅雨の頃から鮮やかに咲き始め、初夏を過ぎるとだんだんと色が褪(あ)せていきます。日々変わっていくこの色合いが、「秋色」や「アンティークカラー」と呼ばれています。洒落てますね。
そもそも紫陽花は土の性質によって色が変化し、一般的に「酸性=青」、「中性=紫」、「アルカリ性=ピンク」に色づきます。アルカリ成分は水に溶け易く、日本は雨が多いため、土は酸性に傾き、青い紫陽花を見かけることが多いです。
白い紫陽花は、青やピンクになる色素をもっておらず、土の性質で色が変わることはありません。アメリカアジサイ、セイヨウアジサイの別名をもつ「アナベル」は、咲き始めは淡い緑から、やがて白になっていきます。
同じく白い紫陽花として、柏葉紫陽花(カシワバアジサイ)があります。カシワに似た形の葉と、円錐形の花房が特徴的で、こちらは紅葉も綺麗です。
紫陽花は、植えられた環境やその個体の老化によって、毎年同じ色に咲くとは限らず、変化していくことがあります。
咲き始めてからも、陽射しや気温の変化で刻々と姿が変わっていきます。
その変化を日々楽しんでいたら、あっという間に秋になってしまいそうです。